安藤忠雄建築展 [挑戦ー原点からー]で住吉の長屋を体験@乃木坂 ギャラリー間

鍼治療5回目を終え、ぐだぐだの身体で乃木坂へ。
2008年10月から開催されていた建築家 安藤忠雄さんの展覧会に行こう行こうと思って、気がついたら今日が最終日。この展覧会の目玉は、原寸大模型で再現された「住吉の長屋」を体験出来ること。

「ギャラリー間」は乃木神社の向いの道を入ったところにあるTOTO乃木坂ビルの3Fにあります。入り口付近にはTOTOショールームに来ている人、展覧会を見に来ている人がごったになって賑わっていました。お隣の健保会館の駐車場(コインパーキング)にクルマを停めて早速3階に上がります。エレベータの扉が開くと、うっ。凄い人。「六甲の集合住宅」「光の教会」「東急 渋谷駅」の外観写真や設計図、模型などの展示を見て、いざ「住吉の長屋」へ。残念ながら人がいっぱいいて、ゆっくり体感することは出来ませんでしたが、スケールを体感出来ただけでも価値があると思いました。なにせ、本物は個人のお宅ですから実物を見ることは出来ませんので。
他にも「アブダビ海洋博物館」、現在イタリア ベニスで進行中の「プンタ・デラ・ドガーナ再生計画」の模型、パネルが展示されており、この長屋から世界に飛び出して行った、安藤氏の足跡を辿ることが出来ます。スペース的な限界もあり、こじんまりとはしていましたが、楽しませていただきました。

http://www.toto.co.jp/gallerma/ex081003/index.htm


この「住吉の長屋」は安藤さんの初期の代表作で、部屋と部屋の間が中庭orパティオのような空間になっていて、部屋を移動する度に「外」に出る設計になっています。当然、雨が降っていれば濡れるし、気温が低ければ「寒い、寒い」と言いながら移動することになり、それなりの不便さがつきまとうであろうことは素人ながら想像できます。さらに、せっかくの敷地を「ある意味」使えないスペースにしてしまうこと事態が無駄ともとらえられます。

でも、効率化、合理化されて行く日常生活の中で、こういった「ある種の不便さ」みたいなものを意識的に取り入れて行くことって大切だと思っています。きっと、このお宅に住まわれている方は、否応なく天候や気温の変化に敏感になってゆき、身体感覚の一部として自然の変化を感じたりすることが出来ているのではないかと思うのです。そういった感覚が何の役に立つのかは分からないのですが、直感的に凄く大切なコトなのではないかと感じています。

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ギャラリー間を後にして、外苑東通りを抜け月島へ。


東京湾の夕陽を暫し眺めて都内をフラフラ走り帰宅。


給油するタイミングでオドメーターが「33,333km」


燃費:352.2km/34.64litter 10.1km/Litter ¥114/litter