Roadsterでドライブ 四国一周 5日目 鳴門 渦潮〜牟礼 イサムノグチ庭園美術館〜引田〜東京

ロードスター 四国 牟礼 瀬戸内海



あ〜〜〜起きたら5:15。うず潮がぁぁ・・・速攻シャワーを浴びてチェックアウト。

5:40 出発。R11を北上し鳴門へ。


6:10 鳴門海峡到着。今日の潮見表では、6:20が北流(満潮)。初日に場所を確認していたのですぐにわかったのですが、駐車場もお店もやっていません。観光船も同じく。がっ楽しみしていた、うず潮を真上から見れる「渦の道」までもがAM9:00から・・・げっ。と思って脇道を行くと、岸からですが"一応"展望スポットがありました。何十年かぶりにコイン望遠鏡に¥100を入れて覗くと「お〜渦巻いています!」来てよかった!でも、朝日が眩しい。海水が大阪方面から岡山方面に流れ込んでいるのがわかる程、海面の流れが見えます。遠目なので今ひとつ迫力はありませんが、不思議な自然現象を楽しませてもらいました。さらにその上にある展望台にも行ってみると今度は橋の右側からも見えます。ちなみに観光客は我々以外誰一人もいませんでした。


7:00 鳴門 渦潮を出発。今回の旅のファイナルを飾るスポットは「イサムノグチ庭園美術館」。鳴門ICから高松自動車道に乗り時間を稼ぎます。といいつつも10:00到着には早すぎるので、高松まで行ってうどんを食べようということになり、高松中央ICで降りて市街へ。
8:00 目指していた「松下製麺所」に到着。がっ・・・「本日休業いたします」ちぇっぇぇぇ・・・。しょうがないので諦めてR11を牟礼方面にむかいドライブ。

8:30 牟礼到着。ちょっと早すぎるので街をドライブしてみると、どこもかしこも岩石、石材所だらけ!ふと山を見上げると地肌が削られていてここで採掘されているようです。(後で知ったのですが、五剣山から庵治石という良質な花崗岩がとれるそうです)


9:00 牟礼 イサムノグチ庭園美術館到着。この美術館は美術館ではなくて、イサムノグチの邸宅とアトリエの倉を生前のまま残してあるだけで、展示施設がある訳ではなく、事前に往復はがきで申し込まないと中には入れません。そとからほんの少しだけ作品を覗けますが中に入らないと、イサムノグチの指示で空間に設置されたという作品群の良さは伝わって来ません。

ガイドスタートまで時間があったので受付施設脇の駐車場にクルマを停めて付近を散策、肌色の石砂の道を歩くと、天気も良く、日差しが強かったこともあり、沖縄県 八重山列島竹富島を思い出しました。四国は温暖な気候のせいか植生も南国風ですし、ノグチのアトリエはサークル状の石垣になっているため余計にそう思ってしまいました。


10:00ちょっと前に受付に集合すると20名程が集まっていました。今日は人数が多いこともあり2グループに分かれて、A:アトリエ→邸宅、B:邸宅→アトリエに分かれて出発。ここでの約束事は3つ。飲食しない」(ただし日差しが強いのでお茶程度は可)「作品は展示室に設置されている訳ではなく、生前のまま置かれているので手を触れない」(倒れる可能性もなきにしもあらずですし、みんなが触ると傷が着きますしね)、で、三つ目のルールは「写真を撮らないコト」作品の版権はすべてニューヨークの財団が保持しているそうで写真、ビデオは一切NG。ちと残念。

僕らはB班でガイドさんに案内されて邸宅から見学させていただきました。以前作品集でみたままの日本家屋。感激です。中にはイサムノグチデザインの「あかり」がいくつか置かれています。建物はどこかの街(姫路だったかな?)の道路拡張で取り壊される予定だった家屋を解体し築されたもので、正座ができないノグチ用に畳部屋を掘りごたつ風に改修して、暮らしやすく作り替えられているそうです。建物の中、お庭には入れませんが、玄関や格子戸から中を覗くかたちで鑑賞します。建物入って左置くには、彫刻庭園という小山があります。元々段々畑だった所に土を盛ったり削ったりして作られたこじんまりとした素敵な空間が広がっています。周囲には天然の石、作品を作った際の残り(?)半分が置いてあったりと、人工的な空間でありながら、ナチュラルさを感じる場所でした。


続いてアトリエに移動。ここには実際に作業した蔵と作品を置いてある蔵の2つの建物と、石垣のサークル内のスペースにはいくつもの未完成、完成作品が展示されています。このレイアウトもイサムノグチの指示のもと配置されたそうで、作品のみならず、作品が配置される空間への強いこだわりと意思を感じ取ることができます。アトリエの蔵にはグラインダーやノミ、ハンマーなどが、生前の状態そのままで置いてあるそうです。この中には札幌 大通り公園にある滑り台「Black Slide Mantra」の模型が置いてありました。庭園にはどれもが完成していそうで、どれもが未完成の様な不思議な作品群が並んでいます。また奥の大きな蔵には代表作「Energy Void」などの大型の作品が置かれていました。


ノグチはずっとここに住んでいた訳ではなく、春〜夏の気候の温暖な時にこの街にきて創作活動を行い、それ以外は、イスラエルの大理石工房やニューヨークなど世界を回っていたそうです。ん〜スケールでかいな。

最初は、なんでハガキで応募しなくちゃ行けないの?と思ったのですが、見せ方をイサムノグチ本人の意思を尊重したベストな展示方法なのだと実感しました。

イサム・ノグチ庭園美術館
〒761-0121
香川県高松市牟礼町牟礼3519
Tel. 087-870-1500

※利用するには往復はがきで希望日/希望時間を書いて送ります。
開館日:火・木・土 10時、13時、15時の一日3回です。
入館料:¥2,100
(ちょっと高いと思うかもしれませんが個人的には十分満足しました)


11:30 牟礼を出発。海岸の石置き場を眺めながら、ようやくご飯。
11:50 「山田家」さん到着。こんなはずれの場所にあるのに、ものすごい人。ここは昔の酒造家をそのままの形でお店にしている讃岐うどんのお店。(お店は重要文化財に指定されているそうです)山田家さんは「釜ぶっかけ」の元祖らしいので、これに卵+大盛でオーダー。大盛りは二玉以上ありそうな量!薬味はごま、ネギ、しょうが、大根おろし、レモン、天かすなどを好みに合わせてブレンドしていただく。比較的上品な麺でつるっと口に入ります。大盛りのお陰で「食ったぁ〜」という感じでした。早起きしたせいか、食後に寝てしまいました。混んでいるのにすみませんでした・・・

うどん本陣 山田家
TEL:087-845-6522
住所:香川県高松市牟礼町牟礼3186
営業時間:10:00〜20:00

山田家HP:http://www.yamada-ya.com/
食べログhttp://r.tabelog.com/kagawa/rstdtl/37000002/


14:00 山田家さん出発。さて、ここからは特に予定なく東京に向かうだけ。ひとまずR11を鳴門方面に戻ります。(坂出から瀬戸大橋という手もあったのですが、岡山から大阪に入るルートは去年走ったので今回は無難に来た道をもどります)ツーリングマップルを見るといくつかスポットがあるので立ち寄りながら進むことに。

13:40 津田の松原。大きな松林の向こうに綺麗な砂の瀬戸内の浜が広がっています。瀬戸内って本当に穏やかですね。


14:45 地図に「地質学上珍しいストライプ模様の岸壁 ランプロファイヤー岩脈」とあるので、迷いながらたどり着きました。ランプロファイヤーとは煌斑岩(こうはんがん)という日本では珍しい岩らしい。(鹿浦越のランプロファイヤー岩脈は国指定の天然記念物だそうです)白い花崗岩に挟まれてストライプ上になっています。


15:15 醤油醸造で栄えた古い町並みがある「引田」へ。いくつかの豪商の家を修繕して飲食、お土産や、資料館といったかたちに作り替えています。かなりこじんまりとしていてますが、この街の全体像や魅力が今ひとつ伝わってこなかったかな。醤油アイスクリームは美味しかったです。あと昔の郵便局をカフェっぽくリノベーションされていてこれは良さそうでした。(クルマの中から見ただけですが)

エンジョイ香川(引田の町並み):http://www.21kagawa.com/navi/navi.php?id=245&


15:55 引田を出発しR11を東へ。眠い・・・
16:30 「四方海展望台」にたどり着いた所でダウン。休憩。45分程仮眠。ここの駐車場から眺める風景は、播磨灘鳴門海峡、ウチノ海と見渡せこれぞパノラミックビューです。


17:15 出発。さ〜てこれで四国ともお別れ。

17:20 鳴門北ICから大鳴門橋を渡り、鳴門淡路南PAでお買い物。

18:00 出発。瀬戸内に落ちる夕日が綺麗で、18:30 室津PAに入り夕日を眺める。


19:00 渋滞12kmと道路掲示板にあるが、関西方面の土地勘が全くないので、どこが混んでいるのかさっぱり。しかもどのルートで戻るのかも頭に入っていなかったので、携帯のナビに従い、垂水JCTで降りることに。なんか煮え切らないので、どうせなら神戸の夜景をみて行こうということになり、道もわからないまま県道16号を進みます。峠道はタイトなコーナーの連続で脇には側溝もあり怖々。これからの道のりも考えて体力をセーブして走る。

19:45 ちょっと開けたと思ったら、六甲ホテル。右手のレストランから夜景が見えそう。ちょうどお腹も減って来たので夕飯にしよう。和風ハンバーグをいただきながら、神戸市街の夜景を堪能。


20:40 県道16号を進み西宮方面に下る。ガソリンを入れる為に尼崎まで走り給油。228.3km/21L = 10.8km/L ¥163なり。

21:55 尼崎ICにのり一路東京へ。
22:20 京都南通過。草津JCT新名神へ。
23:00 亀山JCTを東名阪へ。
23:15 四日市JCT伊勢湾岸自動車道に。
23:00 名古屋南JCT
23:35 刈谷PAで一休み。行きに寄った時、温泉があるのをチェックしていたので、あわよくばと思ったら22時で終了していました。残念。濃いエスプレッソを自販機で購入。
23:50 出発
01:15 静岡IC通過
2:05 鮎川PAで一休み。頭がボワボワして来たのでまたコーヒーを飲む。
2:45 出発


3:20 東京IC→環八
4:00 帰宅。お風呂に入ってゆっくり寝よう!


神戸淡路鳴門自動車道 鳴門北→垂水間:¥5,000
名神自動車道 尼崎 →東名 東京間:¥6,550(深夜割引適用)*通常¥10,950


本日の走行距離:21,795km→22,645km 850km

四国ツーリング全走行距離:2,581km