NEW! HONDA INSIGHT 試乗

2009年2月5日に発売開始したホンダの新しいハイブリッドカーインサイト」に試乗してきました。

インサイトの車名は1999年に発表された初代モデルからの継承となりますが、クルマの方向性はまるで逆方向。初代は軽量化をはかる為にアルミフレームなどを採用し車重は850kg。2シーター、3ドアハッチバックというストイックなコンセプト、空気抵抗を低減する為のフューチャーリスティックなデザインと、ホンダらしい個性的な存在でした。個人的にはそのユニークさに惹かれ「いつか乗りたいクルマ」の一台だったのですが、セールス的には芳しくなかったようで2006年に生産終了。

一方、2009年2月に発表された新インサイトは、プリウスを強く意識した実用的な5ナンバーに生まれ変わっています。スタイリングはホンダの燃料電池自動車FCXクラリティ」のデザインをコンパクトにまとめた感じです。


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午後、恒例の鍼治療を終えて、野暮用を済ませてからHondaディーラーに向かいます。入り口には「インサイト」ののぼりが立っていて、ブリリアントスカイ・メタリック(スカイブルー)の試乗車とスペクトラムホワイト・パールの展示車がおいてありました。

実車を見てみると写真で見るより良いかも。がファーストインプレッション。

フロントフェイスは最近のホンダテイスト(FCXクラリティ、オデッセイ)を踏襲したといった感じでしょうか。

サイドビューはなんだかプリウス?!ハッチのガラスはほとんどルーフと一体となっています。

斜め後方からのリアビューもプリウスチックな感は否めないですが、悪くないと思います。初代インサイトの名残を少しだけ感じさせてくれるような気もします。


試乗させてもらえるか聞いたら、OKとのこと。クルマの準備が整い早速車内へ(初のハイブリッド車ドライブです!)

まず目に入ってくるのが、このステアリング。ほんの少し未来志向な印象。

インパネは目の前にデジタルタコメータが据えられ、上部にスピードメータ。タコメータの中心にはバッテリーチャージ状況のモニター、左にアシストとチャージ状況を示すメーター(?)、右に給油量計。スピードメータのバックライトはエコドライブしているとグリーン、回し過ぎるとブルーに光るようです。

早速スタート!エンジンをかけると音はかなり静かです。加速感は他のクルマと同じ。全く違和感を感じません。次の信号が赤になったので、速度を落としブレーキを踏むと「AUTO STOP」のランプが点きアイドリングストップします。ブレーキを外すとエンジンが始動し始める仕組み(この手のハイブリッド制御はプリウス程細かくコントロールは行っていないそうです)。エンジンがオートでストップする時とスタートする時、ほんの少しだけガクっとなるので、それさえ慣れてしまえば普通のクルマと全く同じですね。街中を3〜5km程しか運転していないので、何とも言えないですが、ハイブリッドだから面白くないとかはないんでしょうね。高速、峠道を走ってみたいですね。


外装ではドアノブやサイドミラー付根付近の処理、内装の質感が微妙にいまひとつなところがありますが、価格(¥1,890,000〜)を考えれば十分だと思います。個人的には、もっとフューチャーリスティックなデザインにふるか、もっと実用車的な割り切りがあった方が潔い気がします。(まぁセールスを考えると中庸になるんでしょうが)


インサイトの印象を一言で言えば、『新しい時代のエコカーを「コスト x パフォーマンス」で落としどころを着けて作ったらこうなりました。これがホンダの答えです』といった感じでしょうか。


帰りにキーホルダー頂いちゃいました。有り難うございます!


▼こちらは初代インサイト。一番欲しいカラーはこのライトグリーン。

やっぱりかっこいい!

インサイトがビジネスのホンダ、初代はテクノロジーのホンダ。


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