東京の風景を川から眺める〜神田川・日本橋川・隅田川クルーズ

先日、友人から「神田川クルーズ」を企画しているとの誘いがありました。そのとき、ふと思い出したのが、どこかのミュージアムショップで見かけた「東京静脈」という映像作品。「東京静脈」は2003年 六本木ヒルズのオープニングの企画展「世界都市展」で上映された作品だそうで、今回のクルーズ同様、神田川を船で下り、ゆっくりと流れる風景をマルチアングルで映像化したものです。

東京静脈」はこちらで購入出来るようです。
http://www.granaten.co.jp/dvd.html



そびえ立つ建物の影や首都高で遮られ、東京という都市の中をひっそりと流れる川。ここにフォーカスをあて、普段見ることのない視点で東京の風景を見てみる。こんな素敵な企画に参加しないわけがありません。



本日のルート(GoogleMap
※橋の周辺など、GPS感度の悪いところでは位置情報をロストしてます(Powered by GPSロガー Holux m-241


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9:45 JR 浅草橋駅から徒歩5分。船宿「野田屋」さんに集合。久しぶりに会う友人達と談笑しながら船へ乗り込みます。


屋形船 浅草橋 野田屋:http://www.f-nodaya.com/



船は釣り船のようなオープンエアー仕様。雨降らなくて良かったです。

10:00 神田川を出航。まずは飯田橋方面へ遡上します。

秋葉原万世橋

JR 中央線・総武線の橋脚。なかなかメカニカルなデザインです

お茶の水「聖橋」

普段こんなアングルでお茶の水駅を見上げることはありません。


直角に切り立った護岸の真横にビル、ビル、ビル。

水道橋と飯田橋の中間、ちょうど東京ドームの脇辺りから日本橋川に入ります。

首都高5号線の真下を流れる日本橋川


陰鬱な風景なのかなぁと思っていたのですが、意外と都会的な光景です。

ここは江戸城の堀だったようで、右手(皇居側)は石垣になっています。

日本橋が見えてきました。地上から日本橋を見ていると「なんで、日本橋の上に高速なんか造ったのだろう?」と思うのですが、川から眺めると、モダンとクラシックの融合したような風景です。

右手が三越本店です。

この先が隅田川。地上では日本橋付近から隅田川の存在は全く感じませんが、川を下るとほんの数分です。


予定より早く隅田川に出たとのことで、船頭さんが「お台場までいってやるよ」とのこと。素敵!

三井不動産大川端リバーシティー。「三井に住んでいます」のCMですね。

ららぽーと豊洲(こちらも三井不動産さんですね!)を左手に望みながら東京湾へ。

お台場到着。警視庁の船の向こうに、等身大ガンダムが展示されていました!乗船客はガンダム世代が多いので、今回一番盛り上がったポイント!意外と小さいですね。

レインボーブリッジ

築地市場

先ほど隅田川に出た日本橋川

隅田川で一番綺麗な「清洲橋

首都高 両国JCT

靖国通りをくぐり、神田川に戻ります

屋形船の基地ですね。アジア的な風景です。


11:45 船宿到着。約2時間の東京リバークルーズ終了。


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普段意識することのない東京都心部を流れる川からの眺めは予想以上に新鮮でした。
普段、クルーズした付近を歩くと、なんとなく薄汚れた印象をもっていました。確かに、川の水は濁っているし、決して美しい風景ではなかったですが、無計画に都市環境を増殖してきた結果出来上がった、東京以外で見ることのない風景だなぁと思いました。


過去の遺産を意識することなく、幾人もの人々が、コンセンサスもなく、それぞれの頭の中で描いた想いをそのままかたちにしたアナーキーさ。ある意味、いかにも東京らしくありません?良い悪いは別にして。


【追記】企画した友人が撮影したムービー(2009/07/24)