冬の山形 鶴岡・酒田へドライブ DAY2 酒田 おくりびとロケ地 NKエージェント、海向寺 即身仏、山居倉庫、土門拳記念館〜新潟〜東京

目が覚めて外を眺めていると、雲の合間から薄く日が射したり、急に暗くなって雪が舞ったり、定まらない感じです。とにかく外は寒そう。
20100111035335
ホテルの部屋からみた酒田市街。黒い屋根が並ぶところが山居倉庫
今日は酒田市街を散策して、その後、この旅のメインディッシュである「土門拳記念館」へ向かいます。その後は新潟方面まで日本海側を走り、関越道で東京に戻るルート。


*  *  *


より大きな地図で 鶴岡・酒田ドライブ を表示
9:20 ホテルを出て酒田市街を散策
20100111034029
酒田港に立ち寄り、最初に向かったのが日和山。この周辺には、映画「おくりびと」のロケに使われた建物「NKエージェント」のビルや日和山灯台即身仏を祀る海向寺などがあります。
20100111034031
NKエージェントビルの入り口
20100111034030
隣の建物の入り口で¥100を払うと建物の中に入れます。
20100111092300
中は。鶴乃湯のお母さんを納棺した部屋、NKエージェントの事務所など、撮影に使われたセットがそのまま残されていました。
20100111035336



そのあと、日和山灯台のある日和山公園を散策。
20100111090702
そして、NKエージェントの向い、右側の小道を上がってすぐのところにある海向寺へ。
拝観料¥400を払い中に入ると、お寺の方の案内で即身仏2体が祀られているお堂に通されます。即身仏が安置されている仏壇の扉を開くと、ミイラ化した黒光りする即身仏の姿が現れます。左手が1755年に入定された初代住職の忠海上人、右手が1822年に入定された円明海上人。静かなオーラを漂わせるお姿を目の前にすると、ただ手を合わせるしかありませんでした。


さて、俗世に戻り、少し早めのお昼を「そば 川柳」さんでいただきます。ワンタンラーメン¥650。少し濃いめのシンプルなスープに薄皮のワンタンがいっぱい入っています。いかにも、地元のラーメンと言った印象です。こういうの好き。
20100111034032
20100111034033


そば 川柳
http://r.tabelog.com/yamagata/A0603/A060301/6000413/
山形県酒田市中町2-6-9
11:00〜19:30(水曜定休)


酒田のラーメン店を探すならこちらが便利
http://www.sakatano-ramen.com/index.html


酒田に観光で来たなら、ほぼ間違いなく寄るであろう山居倉庫。
20100111034034
20100111035337


チェックアウトが12時までだったので、荷物を取りにホテルに戻ります。


*


チェックアウトを済ませ、今回のツーリングの目的である「土門拳記念館」へ向かいます。最上川を渡り左に折れると、酒田美術館などのモダンな公共施設が点在する飯森山公園に到着。その一角に土門拳記念館があります。
20100111034036
建物は一部改修中のようで足場が組んでありました。
20100111090703
湖に面した中庭は、船着き場をイメージするような石造りスロープになっています。その中に石彫のスカルプチャーが一本、杭のようにささっています。制作したのはイサム・ノグチ


なぜ、この連休にココに来たかというと、土門拳の代表作とも言える、仏像写真の展示会「日本人の心-仏像巡拝-」が2010年1月17日までだったから。著名人のポートレイト展「風貌」も同時開催されています。これを逃すと、3月まで「土門拳賞の受賞作品」と「筑豊のこどもたち」展にかわってしまいます。
土門作品に初めて対峙するなら、やはり仏像だと思ったので、短い連休を使って来たのです。
20100111034035
入館料¥360(Web限定割引利用)を払い、早速展示室へ。開放的な展示室に、大きく引き伸ばされた仏像の写真が数十点展示されています。キチキチに絞り込んだといわれる土門作品を見ると、ノミの痕、木目、はがれた塗装や細かな文様までクッキリと映し出されています。肉眼で実物を見ても見落としている部分まで捉えています。これが現実以上の現実を映し出す写真の力なんだと実感。


展示されている作品の印刷がマットで若干シャープさに欠けて、荒い印象を受けましたが、大胆で迫力のあるクローズアップ写真をこれだけ大きな画面で見ることができ、来た甲斐がありました。とても良い体験になりました。


土門拳記念館
http://www.domonken-kinenkan.jp/
山形県酒田市飯森山2-13


*


14:00 酒田を出発。国道112号線を新潟方面に向かいます。
20100111034037
庄内空港を過ぎて暫くすると湯野浜温泉。ここから海岸線を走るルート。
20100111034038
由良温泉を過ぎてから国道7号線に合流します。雪雲に覆われ、荒波の立つ日本海を右手に見ながら南へ。
20100111034039
15:00 道の駅「あつみ」で一時間程休憩。うとうとしていたので、目覚ましに、この辺の名産品「だだちゃまめ」を使ったアイスクリームをいただきます。本当に豆の味がします。
16:00 出発。再び国道7号線
20100111034040
あつみの少し先に、鼠ケ関という場所があります。ここは、福島の白河、勿来(なこそ)とともに、奥州三大古関があったところ。
20100111034041
このブログタイトルが「ねずみのあしあと」なのでJRの駅で記念撮影。(これだけのために寄り道!)

勝木付近で国道7号線は海岸線を離れ山道に入ります。
20100111034042
再び雪が舞ってきました。いくつかの集落を抜けて新潟方面にひた走ります。


山を越えると村上の市街地に入り、いわゆるフランチャイズ店が立ち並ぶ普通の国道の風景になってきました。走っていても面白くないので、海岸線の国道113号線で新潟方面へ進むことにます。厚い雪雲に覆われて、辺りは暗くなっているので何も見えません。ただただ松林の中を走るだけ。
20100111034044
18:15 再び国道7号(新新バイパス)に合流し、新潟駅前に到着。
さて、今日はどうしよう?東京までは350kmくらいなので、帰れなくない距離です。ひとまず、夕飯を食べながら考えることにします。


市街の駐車場にロードスターを停めて散策。コンビニでガイドブックを立ち読みし見つけた、駅前の「旬彩庵」さんに入ってみることにしました。へきそばや小千谷蕎麦と海鮮、越後もち豚などがいただける居酒屋さん。BGMにジャズが流れ素敵な雰囲気です。お刺身、もちぶたの炙りチャーシューなどをいただきました。
20100111034043
シメは越後もちぶた南蛮せいろ(¥900)


旬彩庵
http://r.tabelog.com/niigata/A1501/A150101/15000717/
新潟県新潟市東大通1-6-1
[月〜土] 11:30〜翌2:00 [日・祝] 12:00〜23:00(不定休)


*


20:15 新潟駅の南側の並木通りがライトアップしていたので、軽く流してから高速へ向かいます。
22:25 新潟西ICカラ北陸自動車道へ。30分程で長岡JCT。関越道に入ります。

小千谷を過ぎた辺りから急に雪が激しく降り始め、道路の左右に雪の壁が出来始めます。
20100111034045
21:15 越後川口PAで一休み。コーヒーを飲み身体を温め、ガソリンを給油して再び出発。
20100111035338
22:35 関越トンネル入り口付近を通過。トンネルを抜けると雪はやみ、積雪もさほどではなくなりました。
沼田から赤城まで12km程渋滞に巻き込まれ、12時頃藤岡JCTを通過。嵐山PAで一休みして、再び高速へ。ここら辺からは走り慣れた道。一路練馬ICヘ。


0:40 練馬IC通過(¥1,600)
1:00 帰宅


本日の走行距離:58,503km→58,993km 490km