金環日食準備 IXY1用 NDフィルターを自作してみた

金環日食が関東で見れる!

2009年7月22日に九州南部〜沖縄で観測された皆既日食。見に行きたかったけど断念し、都内の仕事場近くで見上げていたあの日を思い出す!(確か東京は曇りでまともに見れなかったはず)

あれから2年、やっと金環日食が見れる!しかも今回は関東からも!


前回日本国内で金環日食が見れたのは25年前の沖縄、次のチャンスは18年後、2030年の北海道。

であれば今回は撮影し記録に残しておきたいところ。

しかし、僕がメインで使っているカメラはGR Digital2(単焦点)、E-P1(14-42mmズームレンズ)。これらでは太陽を写しても豆粒大になってしまうでしょう。



そこで先日購入したIXY1登場。こいつのズーム機能を活かしてみることにしました。


太陽を撮影する際はいわゆるNDフィルター(減光フィルター)という黒いフィルターをレンズの前に装着することで、光の量をコントロールして写すのが一般的。


NDフィルターはその減光量=濃さ(?)に応じていくつものバリエーションがあり、太陽光を撮影する際にはND400、ND10000など透かしてみてもなにも見えないくらい濃いのを使うみたい。


しかし、コンパクトデジカメ用フィルターなんて売っていません。てか、フィルタなんて着けられないし!


ということで自作してみることに。

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これが完成品w

なかなかかっこいーじゃないっすか!?
なんとなくアストロ的な感じw



<作業工程>

まずは日食観測用メガネをBicCameraで購入。¥880也。
フィルターでおなじみのKenko社製。

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こいつは紙を張合わせた作りになっているので、隙間にカッターを入れて分解

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スモークフィルターとフィルムの取り出し

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説明書きによると、このフィルム、『NASAが認めるドイツのバーダープラネタリウム社製「アストロソーラー」フィルムを採用』なんだそうです。

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ここで登場したのがサランラップの芯。

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ほんと偶然ですが、このサランラップの芯の内径が、IXY1の沈胴レンズ外径にすっぽり嵌るのです!
ちょうど先週ラップを使い切ったところで、何気なく取っておいたのがあったのです!シンクロニシティーw

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紙製サングラスの厚紙を芯の内径に合わせてカット

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中をサングラスのフィルターサイズにカット

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セロファンテープでフィルター、フィルムを固定
IXY1ホワイトに合うように、ホワイトビニールテープで周りをコーティング!

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ひとまず、これで完成!

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試し撮りしてみると、にじみはあるものの一応ちゃんと写りました。



<改良型>

試し撮りの時にズームにしたらフィルターがぽろっと落ちてしまいました。
IXY1をズームにすると沈胴レンズが伸びてくるのを考慮していなく、長さが短かったのです。

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そこで再び作りなおし

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前回よりフィルムも綺麗に貼れ、完成度が上がった気がします!

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完成。準備万端。あとは明日の金環日食をまつのみ。

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ついでに、てるてる坊主くんも作ってみました。

明日、晴れますように。