ロードスターでドライブ 「大谷石地下採掘場跡」を見に栃木県 大谷〜宇都宮〜大平山

Roadster 大谷石地下採掘場跡


以前から気になっている「足尾銅山」(群馬県)、建材として様々な所に利用されている大谷石の採掘した地下採掘場跡を公開している「大谷資料館」(宇都宮)を一気にまわってしまおうかと思ったのですが、足尾から日光を経由して大谷をとなると、日帰りだとちょっと厳しいかも。今日は「大谷石地下採掘場跡」を目指すことにしました。

9:40 外環練馬から高速で川口JCTを経由し10:50 東北道 鹿沼IC通過。県道6号を進み砥上道路を左折すると、普通のお家にも大谷石でできた蔵がいくつも建っています。しばらく行った角を曲がると和洋折衷な建物が目に入って来ました。明治期のアールデコ調な蔵を左右に配し、真ん中には朱塗りの日本風の門がど〜んと構えています。後で調べたら「屏風岩石蔵」という石材所の方の邸宅(?)のようでした。昔のお金持ちは自分の美学を兼ね備え、価値のある美しいものをいっぱい残していますね。


11:15 大谷観音到着。駐車場にクルマを停め、向かいの大谷公園に向かいます。このスペースは以前、大谷石採石場だったところらしく、岸壁に巨大な観音様を彫り上げられています。平和観音様は高さ26mもあり周囲の採掘時の切り通しと合わさって壮観です。

続いて大谷寺へ。大谷観音は本堂の奥にある洞窟の壁面に刻まれた千手観音様がご本尊となります。平安時代弘法大師の手によって掘られたと伝えられています。当時は金箔が貼られていたそうです。その先の洞窟にもいくつか如来様が彫られていています。併設する資料館には、この洞窟から発掘された縄文時代の人骨が展示されてあります。10,000年も前からこの地に人の営みがあったかと思うと感慨深かったです。


12:15 大谷観音をでて右に曲がると右手に奇岩群が見えて来ます。その先を右手に曲がりしばらく進むと、大谷資料館に到着。駐車場の奥は大谷石をくりぬいた切り立った岩壁。これから入る地下採掘場跡への期待が膨らみます。

入口の受付横に旧帝国ホテルの写真が飾られていたので受付の方に聞いたら、旧帝国ホテルはここの大谷石を使用しているとのことでした。ライトは大谷の山を一山購入し、池袋にある自由学園、芦屋の旧山邑邸などの建物にもこの大谷石を使ったそうです。はやる気持ちを抑えつつ早速採掘場跡の地下洞窟へ!期待に胸をふくらませながら左に曲がった階段を下りると、目の前に巨大な空間が広がっていています。おぉぉ〜!こんなに広い空間だったとは!しかも美しすぎるくらい美しいのです。大谷石の岩肌に照明が効果的に設置されており、まるでエジプトの神殿のような雰囲気。幻想的な気分のまま階段を降りていくと、途中の横穴にプレートが設置されており、戦時中、中島飛行機の「疾風」の機体工場としても利用されていたとか。地下なので当たり前ですが空気はひんやりしていて寒い!摂氏7度。



さらに奥に進むと、何やらパイプオルガンの音が。おっ、どうやら結婚式が行われるようです。ロウソクの明かりが灯された先のホールの入り口にはウェディングドレスの花嫁さんがいらっしゃいました。素敵です。おめでとうございます!こんな場所をチョイスする辺りセンス良いですね〜。

巨大空間を右往左往して、立ち入り禁止エリアの所まで行くと、さらにその奥は漆黒の闇が広がり、この空間の全体の大きさが全くイメージできません。とても産業遺構とは思えないほど素敵な空間です。最近は美術展やプロモーションビデオの撮影などアート系でも活用されているようです。こういう使い方って場所が今も生きている感じがして良いですね。

すっかりハマってしまい是非また来たいですね。今度は三脚持ってこよ!

大谷資料館HP:http://www.oya909.co.jp/
栃木県宇都宮市大谷町909
入館料 ¥600


13:30 地図を見ていたら近くに多気山(たげさん)という名称を発見。これは読んで時のごとく、いっぱい気が充満しているパワースポットか?と思い行ってみることに。細い参道への道を登ると鳥居が見えて来ました。参道を歩いていくと目の前に長〜い階段が!でも先日金比羅さんで鍛えているので問題ないハズ。登りきるとかなりこじんまりした社がありました。周囲にいっぱいある石仏の形はユーモラスで可愛らしかったです。パワースポットかどうかは分かりませんでしたが、のんびりした雰囲気が漂っていました。


多気不動尊HP:http://www.tagesan.com/
宇都宮市田下町563
来週2008年5月25日(日)13:00から火祭りが行われるそうです。


さて、お腹が減ってきました。やっぱり日光方面まで脚を伸ばそうか、近場の宇都宮に行くかで悩んだが、やっぱり近場へ。R119(宇都宮外環状線)にでてしばらく走り、途中県道157号を脇道にそれます。と、左手に何やら怪しい風景が。

14:20 長岡百穴古墳到着。以前訪れた埼玉の「吉見百穴」と同様、岩山に無数の祠(ほこら)のような穴があいた奇怪な横穴群。古墳時代 7世紀頃に死者を埋葬するために掘られたと思われる遺跡。しばしガキんちょに戻り遊ばせてもらいました。


栃木県宇都宮市長岡町字百穴373


15:00 R119に戻り、R4を右折。宇都宮駅方面に向かう途中にある餃子専門店「龍門」さんへ。龍門の七色餃子セット¥1,000を注文。このセットメニューは焼・エビ・キムチ・しそ・スープ・ゆでを各2個、エビぷり2個、ライス、お新香といろいろな種類の餃子を楽しめる素敵なメニューです。

龍門HP:http://www.ryu-mon.com/
宇都宮市御幸町154-2
営業時間:11:00〜20:00
定休日:水曜日


満腹になったので元気を取り戻したので、大谷石を使った建造物巡りをしてみることに。

15:50 昭和29年に食品貯蔵庫としてたてられた建物をリノベーションしてレストラン&カフェとして利用されている「創作和食 石の蔵」さんで一休み。コーヒーをいただきながら空間を眺める。やっぱり天井の高さって大切ですね。外には綺麗な川が流れていて良い所でした。

石の蔵HP:http://www.ishi-no-kura.jp/
食べログhttp://r.tabelog.com/tochigi/rstdtl/9000040/
栃木県宇都宮市東塙田2-8-8


16:40 続いて、宇都宮聖公教会(カトリック教会)へ。この教会は1932年に完成した、日本に残る最大の大谷石建造物だそうです。ちょうど礼拝が終わったあとだったので、中も拝見させていただくと、いくつかのドーム or アーチのような形状の天井を大谷石の柱が支えていて、有機的な空間が広がっていました。


宇都宮聖公教会
栃木県宇都宮市松が峰1-1-5


さて、そろそろ帰ろうかな。県道2号を南下するとGS出光を発見。何気なく価格を見たら、ハイオク¥160!うぉ安い!(ちなみに都内だと¥:165〜167くらい)これは給油しておかなければ。脇道を抜け引き返し給油。274.1km/27.5L = 9.9km/L。そういえば以前鹿沼で給油した時も安かったなぁ。

続いて「おもちゃのまち」なる駅を発見!なんて素敵な名前だろうと思い、駅まで行ってみるが、なぁ〜んてコトのない駅でした。もっと面白い駅にしようよ〜!

18:10 そのまま街道を南下し、関東平野が一望できるとある大平山へ。かなりタイトなコーナーが連続する峠道を進むと開けた場所が。ここが展望スペース、少しガスが出ていましたが、綺麗でした。


来た道を戻る途中を右折し、果物畑の農道を流す(ほとんどぶどうですね)。「道の駅 みかも」で休憩して帰路へ。

19:00 佐野藤岡ICから東北自動車道へ。

19:40 和光で降りてR254を経由し、板橋温泉 さやの湯で夕飯+お風呂。

22:30 帰宅


本日の走行距離:22,753km→23,052km 299km