蔵王の樹氷を見に真冬の東北ドライブ Day2 上山温泉〜蔵王〜天童木工〜あらきそば〜秋保温泉〜仙台〜水戸

朝まで降っていた雨もチェックアウトする頃には上がり、雲の切れ間から青空がのぞいています。昨夜は夜の樹氷を堪能したので、今日は昼間の樹氷を見に行く予定だったので再び蔵王へ。その後は、国道48号線で作並、秋保温泉を抜けて仙台に行くか、月山経由で新潟へアプローチするか未だ決めかねています。相変わらず行き当たりばったりのドライブです。

本日のルート(GoogleMap

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10:00にホテルをチェックアウトし近所にある武家屋敷を散策。

4軒ほど残る武家屋敷ですが、いずれもこじんまりとした風情ある屋敷で好感が持てます。雪囲いをした樹々の奥にひっそりと茅葺きの家が佇んでいる感じです。

さて、再び蔵王に向けて出発。県道14号線はスキーヤーSUVで渋滞気味。ようやくロープウェイの駐車場まで着くと既に満車。路肩にクルマを停めて、連れに樹氷の様子を伺ってきてもらいます。市内は晴れていましたが、雲が蔵王の山々にあたり山頂付近はどんよりとしているので視界が悪そう。やおら連れが戻ってくると、昨夜の雨ですっかり雪が落ちてしまい葉が見えてるとのこと。これでは¥2,500払って山頂を目指す意味がありません。残念ながら昼の樹氷鑑賞は諦めることにします。

仕方がないので冬期閉鎖中の蔵王エコーラインを途中まで走ってみることにしました。

ここまで登ればもっと雪深い道になると思っていましたが、せいぜい1m程しか積もっていませんでした。気温も7度くらいあるので、まるで春先のようです。

横倉スノーシェルターというトンネルの先まで進みUターンして引き返すことにしました。

途中で横倉ゲレンデでの駐車場にロードスターを入れて、鴫ノ谷地沼を見ながら山形市内の風景を眺めていました。

さて出発しようと1速に入れてクラッチをミートさせたら、リアタイヤが空転。うっ・・・半クラッチで前後するものの状況は悪化。にっちもさっちも行かなくなり駐車場の守衛さんにスコップを借りて雪を掻き出します。やおら隣にいたおじさんも加勢していただき、土を盛ったりするもののNG。

ふと前を見ると除雪車が動いて来ます。どうやら見かねた守衛さん達がレスキューにやって来てくれたようです!(お恥ずかしい・・・)

山形弁のおじさん数名が「このクルマ、フックかけるところがでぇどぉ」と言いながら寄って来てくれます。そう、ロードスターを牽引するには、鼻先に牽引フックを着けなくてはいけないのです。初めて工具袋を開けて、フックをくりくりねじ込んで行きます。

牽引ロープを繋いでもらっています。

11:30 無事救出!皆さん本当に有り難うございました。以後、雪道は気をつけます・・・(おじさん達の山形弁は半分くらいしか分かりませんでしたが、気持ちの暖かさは伝わりました!)


何事もなかったかのようにロードスターはすいすいと県道21号線(蔵王ライン)を下り国道13号線を北上します。以前山形に来た時はお休みで見られなかった「天童木工」のショールームを目指します。

13:00 天童木工到着。だだっ広い敷地に工場が広がっています。ショールームは敷地内の一角2Fにあり、歴代の名作から最新の家具まで一通り見ることが出来ます。天童木工は整形合板(プライウッド)で日本を代表する家具メーカー。創業年にシャルロット・ペリアンが輸出工芸指導に訪れるなど、所謂ミッドセンチュリーモダン系のデザイナーとの交流が深いこともあり、ハーマンミラー社の製品も展示してありました。

エントランスには、柳宗理のバタフライスツール、剣持勇の椅子など1950〜60年代の名作が並んでいます。

意外だったのが、クルマの内装も手がけられているそうで、ホンダ、レクサスなどのステアリング、シフトノブなどのサンプルも展示されていました。

ピニン・ファリーナでエンツォ・フェラーリのデザインをした奥山清行氏作のコートラック


13:20 再び国道13号線に戻り、さらに北上します。そろそろお腹が減って来たので、山形名物お蕎麦を食べることにします。ガイドブックを覗いたら、どうやら山形県には3つの「蕎麦街道」なるものがあるとのこと。

山形そば街道:http://www.mitinoku.or.jp/tokusan/soba.htm

早速、村山市にある「最上川三難所そば街道」に向かいます。ここは最上川周辺に14店ものお蕎麦屋さんが点在しているとのこと。

本日は「あらきそば」さんに向かいます。茅葺き屋根の古風な一軒家の中に入ると、古びた柱、白ガラスシェードの照明、灯油ストーブと昔ながらの民家のようです。口コミによると相当混むとのことでしたが、我々が到着した時は待つことなく中に入れました。


早速名物「うす毛利」(¥800)というもりそばと「身欠にしんの味噌煮」(¥370)をオーダー。黒光りするにしんと共に漬け物がでてきました。一見グロテスクな味噌煮ですが、適度な甘さで美味です。

やおら30cmくらいある箱に盛られたお蕎麦がやって来ました。おぉ!お蕎麦は太めの田舎蕎麦。こういった素朴な古家で昔ながらのお蕎麦を頂けるのは幸せです。お汁は少し甘みのある鰹出汁(?)風味でこちらもシンプル。厚めに切られた長ネギの薬味とぴったり合います。無駄がない、驕りがない素敵なお店でした。


あらきそば
http://r.tabelog.com/yamagata/A0605/A060502/6000017/
山形県村山市大久保甲65
11:00〜17:30(水曜日定休)


15:00 出発。再び国道13号線に戻る途中、あぜ道を走ってみました。これぞ日本の風景。ロードスターも風景に溶け込んでいます(よね!?)

さて、仙台に抜けるか、月山に向かうか悩みましたが、結局前者にしました。国道48号線(関山街道)に入るとサクランボの樹々が一面に植わっています。春になれば、山梨の桃畑のように、桜の花が一斉に咲いて綺麗なんでしょうね。

峠のトンネルを抜けると宮城県作並温泉を過ぎて暫く行くと右手に「ニッカウィスキー仙台工場」を発見。

寄り道してみると見学は15時まで。既に1時間ほど過ぎています。残念。

国道457号線を右折し秋保温泉を目指します。秋保温泉鳴子温泉飯坂温泉と併せて奥州山名湯と言われている古湯。

本日は秋保温泉共同浴場に入ることにします。隣の神社にクルマを停めさせていただき、早速扉を開けます。¥300支払い脱衣所へ。もちろんロッカーなどはなし。扉を開けるとカランが2つと3人入ったらいっぱいの湯船。シャンプー、石けんもナシ。おぉいい感じ!おじさん2名が洗い終わるのを待って身体を流します。早速湯船に脚を入れると、結構熱め。体感的には41〜3度くらいでしょうか。泉質は無色透明のナトリウム・カルシウム-塩化物泉で温まります。とは言え、この狭さとお湯の熱さで長居は出来ません。30分程で上がり、身体を拭きながら、おっちゃんとくだらない世間話をして身体を冷やしました。ふぅ。なかなか汗が引きません。


秋保温泉共同浴場
http://onsen.nifty.com/cs/255/dtl/onsen000473/1.jsp
宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師100
8:00〜21:30(冬期は7:00〜)第2・4水曜日休
¥300



17:00 秋保温泉出発。40分程で仙台市内に入ります。これから先はノープラン。ひとまず青葉城跡に行ってみます。


伊達政宗もこの地にあった仙台城から城下を眺めていたのでしょうね。

仙台まで来たのだから、夕食は当然牛タンでしょ!といってもあまりにも牛タン店があり過ぎてどこに行って良いやら。ひとまずネットで調べた六丁の目にある「太古福」さんに向かいましたが、お店が見当たりません。地元のおばちゃんに聞いたら、お店を閉じてしまったとのこと。「おいしかったのよ〜、あのお店」の一言が悔やまれます・・・

おばちゃんが、国道の先にも牛タン屋はあると教えてくれたので、そこに向かいます。

18:40 伊達の牛タン 六丁の目 東インター店到着。お腹ぺこぺこ。牛タン定食を塩でオーダー(¥1,470)

炭火で炙ったちょっと厚めの牛タンとテールスープ、麦ご飯がついてます。牛タンと言えば薄切りのイメージでしたが、こういった食べ方もあるのですね。

伊達の牛タン 六丁の目 東インター店
http://www.dategyu.jp/access_map/index.html?map_no=6
http://r.tabelog.com/miyagi/A0401/A040103/4000175/
宮城県仙台市若林区六丁の目北町14-85
11:00〜21:30


さて、今日はどうしよう。ひとまず国道4号線国道6号線で南下することにしました。

相馬付近から発電所がいくつも立ち並んでいます。
新地発電所福島第一原子力発電所福島第二原子力発電所東京電力広野火力発電所・・・東京で消費されるエネルギーがここで生み出されているのでしょうが、今使っているPCの電気がここから送られてきているなんて、残念ながら私の想像力ではイメージがわきません。


時々コンビニの駐車場で休憩しながら、ひたすら国道6号線を走り続けます。
24:40 日立付近のガソリンスタンドのハイオクは¥107前後。これは安い!残量が半分になってきたので給油することにします。(366.6km/26.61Litter 13.8km/L)かなり高燃費!

25:00 水戸到着。今日はひとまずここまで。ビジネスホテルにチェックイン。



本日の走行距離:37,010km→37,459km  449km