蔵王の樹氷を見に真冬の東北ドライブ Day1 東京〜蔵王温泉〜かみのやま温泉

昨年末にスタッドレスタイヤを履いて雪道を走れる自由を手に入れてからというもの、北関東、東北方面にも目がいくようになり、真冬の2月中旬に山形まで行くことにしました。目的はただひとつ。「蔵王樹氷」を見るためです。ということで有給を取り出発!

本日のルート(GoogleMap

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朝5時に出発する予定だったのですが、すっかり寝坊。起きたら7時を回っていました・・・相変わらず朝は苦手。せっかく練ったETC割引プランも無駄になってしまいました・・・
(ちなみにどんなプランだったかというと、深夜早朝割引で外環(¥250)と5:40 東北道 川口〜鹿沼(91.5km/¥1,350)を走り、6:40 通勤時間割引で鹿沼〜矢吹(94.8km/1,350)、7:50 ETCカードを差し替え通勤時間割引で矢吹〜国見(89.7km/¥1,250)、8:45 さらにETCカードを差し替え通勤時間割引で国見〜山形蔵王(74.1km/¥1,050)で通常より¥3,050もお得なプランでした。前提としてETCカードが3枚必要ですけど・・・)


8:15 出発。いつものスタンドが改装中なので目白通り沿いのShellで給油(343.5km/31.59litter 10.8km/L)

8:30 大泉ICから外環自動車道に乗り8:45 川口JCTを左に折れて東北自動車道へ。

10:00 一気に那須高原SAまで走り、一休み。
引き続き東北自動車道を北上。10:45 郡山JCTを通過。ここまでくれば路面に雪が残っていると思っていましたが、宇都宮辺りから全く変わらない風景が続いています。

11:40 村田JCT を左に折れて山形自動車道に入ります。

山形自動車道に入るとさすがに路肩に雪が残っていますが、思っていた程ではなく拍子抜け。

12:00 蔵王ICを降りて(¥7,650)、国道286号を直進、すぐに左折し西蔵王高原ラインに入ります。

12:15 西蔵王高原ライン(¥300)料金所通過。雪だるまが可愛らしい!

12:30 蔵王到着。除雪されていることもありますが、ここまで来ても路面には雪はほとんど残っていません。周辺スキー場の駐車場が平日無料だったのでクルマを停めさせていただきます。樹氷鑑賞は夕方から宿のツアーで行くことになっているので、ひとまずお昼ご飯を食べようと街中を散策すると、ジンギスカンの文字がいたるところにあります。(どうやらジンギスカン蔵王が発祥の地のようですね)

となれば、お昼はジンギスカン観光協会で貰った地図に載っていた「食事処 とみたや」さんに入ってみることに。入り口ではおばあちゃんが玉こんにゃくをお鍋で煮ています。美味しそう。

早速店内に入りジンギスカン定食を注文。お昼からなかなか本格的じゃないですか!早速お肉、野菜を鍋に載せます。ラム肉は固すぎず臭みもほとんどなく美味(めちゃくちゃ油がはねますが!)

ジンギスカン定食 ¥1400

食事処 とみたや
023-694-9436
11時〜15時/17時〜20時(19時30分オーダーストップ)
http://gourmet.yahoo.co.jp/0003237740/


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13:30 宿に入るまでまだ時間があるので温泉街を散策してみます。

雪と温泉を流す為の排水路を横目に見ながら細い道をのぼって行きます。突き当たりにあるお土産屋さん「緑屋」の駐車場にクルマを停めて散策。(有料 最初の1時間¥250 その後¥200/1H、1日¥1,000)

駐車場の裏手には、湯の花が川床にびっしり付着した「緑屋二号」と名付けられた源泉がわき出しており周辺には硫黄臭が漂っています。他にもいくつか温泉がわき出しているところがあり、蔵王の大地のパワーを感じさせてくれます。

蔵王温泉には3つの共同浴場がありますが、本日は駐車場の真横に蔵王の共同場 「川原湯共同浴場」に入ることにします。

入り口の料金入れに¥200入れて中に入ります。ロッカーなどのない簡素な脱衣所で服を脱ぎ、かけ湯をしてお湯に浸かります。大人3〜4人が入れるくらいの小さな浴槽ですが、足元には湯の花が着いたすのこ状の床、年季の入った木枠と味のある造りです。水色の水彩絵の具を洗った時のような色合いの少し白濁した酸性硫黄泉が溢れ出していて、何とも贅沢なお湯の使いっぷりです。

30分ほど入浴し、身体を冷ましがてら近場にある他の二つの共同浴場を散策。

上湯共同浴場

下湯共同浴場

いずれの温泉も源泉が異なるようですが、泉質は「含硫化水素強酸性明ばん緑ばん泉」だそうです。蔵王温泉に宿泊するなら外湯巡りをしたいものです。

営業時間:6:00〜22:00
料金:¥200
蔵王観光協会http://www.zao-spa.or.jp/spa/sotoyu.html
立ち寄り温泉みしゅらん:http://www.asahi-net.or.jp/~UE3T-CB/spa/zao_kyodoyokujo/zao_kyodoyokujo.htm


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14:30 さて、そろそろ宿に向かわないと「樹氷ライトアップツアー」に間に合いません。ということで蔵王を出発。

県道14号線を下っていくと、雪に覆われた田畑の向こうに市街地が見えて来ます。山と山の間の平野に街が広がる日本的な風景。


15:00 上山温泉到着。チェックインし小一時間休憩。

16:55 蔵王樹氷ライトアップツアーのマイクロバスが迎えに来たので、先日購入した冬装備に着替え、再び県道14号線をのぼって蔵王ロープウェイ乗り口へ向かいます。

17:20 蔵王ロープウェイ蔵王山麓駅」に到着。ちょっぴりレトロなロープウェイに乗り込み10分程で中間地点「樹氷高原駅」に到着。ここら辺では樹々に水蒸気が付着し、そのまま凍った「霧氷」が見えるそうですが、ここのところの暖冬で本日は見えないそうです。残念。

今度はちょっぴりモダンなロープウェイに乗り込み山頂を目指します。山形市内の夜景を望みながら進むと、徐々に雪をこんもりまとった樹氷の林が見えて来ます。まるで、おびただしい数の人間のオブジェが立ち並んでいるようで異様な光景です。

18:00「地蔵山頂駅」到着。標高は1,661m。18:20分頃にここに戻って来てくださいとガイドさんから言われ「げっ、20分しかないじゃん!」と思い、あわてて外に出るとライトアップされた樹氷樹氷樹氷


当たり前ですが、どれひとつとして同じ形はなく、スノーモンスターの異名通り、漆黒の闇に浮かび上がる姿は首をうなだれた怪物。

これはまるでゴルゴダの丘で十字架からおろされたイエス・キリストの様です。

風の谷のナウシカ」に出て来そうな動物に乗った勇者。

なんだかぞくっとしてしまいます。

展望台のぼり、今度は上から眺めてみると、山頂付近には樹々がなく、ちょうどロープウェイの駅周辺から樹氷が出来る樹「アオモリトドマツ」の森が広がっているようです。

所々で雪が落ちて緑の葉が覗いています。

18:25 大慌てで展望台から降りロープウェイの列に並びます。あ〜あと1時間くらいいたかった。鑑賞エリアにはロープが張ってあるので樹氷の真横には行けませんが、それでもこんなに素敵な光景を見られただけでも十分満足。(ライトアップの配色は今ひとつですが・・・黄色っぽいライトだけの単色でも十分綺麗だと思うのですが・・・)

中間の駅で温度計を見たら5.2度。意外と暖かいです。(事前に収集した情報ではマイナス10度になるから防寒対策必須とあったので、相当ビビっていたのですが)


今年は樹氷ライトアップ20周年ということで、10年後に無料でロープウェイに乗車出来る券をいただけたのですが、このまま温暖化が進んだら見れなくなってしまうんでしょうね。


さて、またバスに乗り込み宿に戻ります。
19:30 今夜の夕食は薄切り大根と豚肉のしゃぶしゃぶ(千枚鍋)なかなか美味。当然(!?)芋煮もありました!


お腹いっぱいになったので、腹ごなしに周辺をドライブ。いつの間にか雨が降って来ました。

ライトアップされた上山城が見えて来たので、適当な場所にクルマを停めて撮影。試し撮りして再びカメラを構えたら「えっ、城が消えた・・・」
どうやら消灯だったようです。


宿に戻り温泉に浸かりぼ〜っと外を眺め本日の疲れを癒します。蔵王から10〜15km程度の距離なのに、泉質は全く異なる「含石膏弱食塩泉」ほとんど無味無臭の透明なお湯でした。


本日の走行距離:36,587km→37,001km  414km