ABARTH Grande Puntoを見にアバルト東京へ

ついに伝説のFIATチューナー「ABARTH(アバルト)」のオフィシャルディーラー「ABARTH 東京」が2009年2月14日に南千束にオープン。早速、販売(オーダー)開始したグランデプントを見に行ってきました。アバルトは「FIAT」ディーラーでは購入出来ないようで、正真正銘「ABARTH」ディーラーでのみで販売するとのこと。(母体はAlfaromeo/Fiat正規代理店チェッカーモーターさん)
http://www.abarth.jp/
http://www.fiat-auto.co.jp/newsrelease_20090130.html



中原街道を五反田方面に進んだ左手、環七との交差点手前にアバルト・ディーラーが見えてきます。リアルタイムでアバルト全盛時代を経験しているわけでもないのに、なんだかワクワクしてきます。

エントランスにはサソリマークとグランデプントのスペックが記載されたパネル。この時点で、すでに毒サソリに噛まれてしまったようで頭の中は真っ白。伝説のアバルトブランドにやられてしまいました。


店内には「ABARTH Grande Punto」「OLD ABARTH 500 esseesse(レース仕様)」のみ展示されています。(「NEW ABARTH 500(チンクエチェント)」は5月or6月ころに展示のようです。本命はこっちだったのでちょっと残念)


まずは車体を一通り眺めて、ドライバーズシートに座ってみます。

アルカンタラのバケットシートの質感を楽しみながら、赤いステッチのステアリング、シフトノブに手を添えてみます。ステアリングは比較的太めでがっちりしています。センターにはもちろん「サソリ」マーク。クラッチを踏み込んでみると、想像とは異なり軽め。6速まで刻まれたシフトノブのストロークは若干長め。

カーボンライクなフードに格納されたインジケーターは、240km/hまで刻まれたスピードメーター、6,500rpmからレッッドゾーンに入る8,000rpmのタコメーター。センターに給油計、水温計とオドメーターなどを配するデジタルインジケーター。

コンソールボックスの上部には「SPORT BOOST」のボタン。これを押すとトルクが10% UPしステアリングが重くなりスポーツモードに入れるそうです。

室内は、ブラック基調の中、赤いステッチがスパイスを効かせスパルタンな印象を与えてくれます。後部座席の居住空間も想像以上で、特に、ヘッドクリアランスが見た目以上でした。大人4人が乗っても日帰りドライブくらいなら行けそうな感じです。(3ドアハッチなので乗り降りはそれなりに面倒ですが)

ひとしきり室内を楽しんだ後は、ボンネットを開けさせていただきエンジンルームを覗き込みます。IHIターボチャージャーを装着した4気筒16バルブの1.4litterからは155ps/20.5kgmの出力を生み出すとのこと。しびれます!アバルトがチューニングしているのは、ターボユニット以外に、ECU周り、サスペンション、ブレーキなどだそうです。

オリジナルのアルミホイールを覗くと、中には赤いブレーキキャリパーが見えます。当然ブレンボ製。この車体にここまでやるか!


ドアノブのデザインも素敵です。ドアの後ろにはアバルトエンブレムが神々しく配されています。

そしてなんと言っても、この赤いミラー。これだけでアバルトブランドを象徴しています。しかもこのキーカラーであるホワイトの色味がまた美しい。レーシーなホワイトともひと味違う気品のある白。こういった色彩、デザイン感覚でイタリアに勝る国は無いですね。国内販売は現時点では、このホワイトのみ。(ちなみに、この車体は展示用に空輸されたそうで、全くの本国仕様とのこと。実際に納車される車体は塗装の精度を上げたりしてデリバリーされるそうです)

一番美しく見えるのがこの斜めリアビュー。ヤバい欲しくなってきた。。。



商談用の椅子までバケット!凄い!カプチーノをいただきながら、お話をさせていただくと今年の予定ロット数(90台くらい?)の残数は8台とのこと。うっ・・・。プレミアム感を煽られます!幸か不幸か試乗車は用意されていないそうです。下手に試乗なんかしたら契約書にサインしてしまいそう!


ただ単純にABARTHのショールームが出来たので、実車を見たかっただけだったのですが、こんなにワクワクさせてもらえるとは思いませんでした。しかも本命(?)の500より、居住性のあるGrande Puntoの方が実用的だし、なにより、スタイリングが写真で見るより数倍カッコいいの。これだけのスペック、スタイリングで¥2,700,000(乗り出しで¥3,100,000くらい)はお値打ちだと思います。先立つものがあれば即買いします!乗ってもいないのに、これだけ「欲しい!」と思わせるプロダクト力、ブランド力、営業力って凄いですね。


ちなみに、1年or20,000km以上乗るとプラス¥1,000,000程でesseesse仕様に変更可能だそうです。この辺の遊び心も男の子心をくすぐります。(esseesseを組み込むと、まんまレース仕様になるらしく、街乗りは厳しそうなこと言っておりましたが)



すぐに買えそうななのは、この「ABARTH 500 ペダルカー」¥37,800也!


アバルト東京
http://www.abarth.jp/
住所:東京都大田区南千束1-3-8
電話:03-5754-3728


【番外編】
・翌日高速を走っていたら、なんと「New アバルト 500」が走っているではないですか!(並行輸入車でしょうかね?)

(残念ながらブレブレですが、格好良すぎ!)



・昨年試乗したFIAT 500の模様はこちら「All New!! FIAT 500 チンクエチェント試乗