Alfaromeo MiTo 試乗してきました

ベビーアルファことアルファロメオ「MiTo」が発表されてから約1年。ようやく日本でのデリバリーが開始となりました。今年はAbarth グランデプント、500と、刺激的なコンパクトホットハッチが相次いで販売開始となって、ついにMiTo登場といった感じです。(まぁこの3台は全て同じエンジンなんですけど・・・)

先週アルファロメオ新宿パークさんからMiTo試乗のお誘いをいただいたので早速試乗してきました。


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アルファロメオと言えば赤ですが、予想に反してホワイトボディのMiToがいました。この色イイ!

初期導入はMT車のみ。今時やりますねぇ!シフトストロークはかなり長め。右上のボタンがドライブモードを変えるスイッチです。

暫し店内のMiToを眺めてから、試乗させていただきます。アルファロメオをドライブするのは、1年半前に泣く泣く手放した155TS以来です。楽しみ!

試乗車は定番のアルファレッド。ボンネットには蛇のステッカー。
(ナンバーが粋でしょ!やるなぁ!)


MiToには「ダイナミック」「ノーマル」「オールウェザー」の3つのドライブモードがあり、それぞれの頭文字をとって「DNA」といわれる電子制御システムが導入されています。「ダイナミックモード」にすると、ステアリングが重みを増し、ターボブースト圧が上がり、ABSの制御が緩和されるそうです。

最初は「ノーマルモード」でスタート。クラッチが軽い。ビックリするくらい軽い。ステアリングも軽いし、アクセルのレスポンスもマイルド。正直「コレがアルファロメオか?!」と思ってしまうほど手応えが軽い。正直物足りない!別の見方をすればオールマイティなクルマになったといった感じでしょうか。

試乗コースは都庁付近の道をグルグルと数周させていただけるとのことでしたので、1周目はノーマルモード、2周目からはダイナミックモードに切り替えます。

ダイナミックモードにすると「おぉっ、変わった!」という感じで、ノーマルモードからの変化が伝わってきます。停止時からスタートする際のステアリングは軽く、加速するに従って重くなっていく感じです。こういった変化で電子制御されている感じが伝わってきますが、走り出してしまうと「制御されている」感はほとんど感じず、むしろダイレクトなフィーリングの方が強くなります。
コーナーリングもデバイスの介入が減るので、やんちゃっぷりを発揮できます。「うん。コレならアルファと言える!」もっともっと思いっきり走らせてみたいと思ってしまいます。


乗り心地は「ノーマルモード」「ダイナミックモード」どちらでも、固すぎず、柔らかすぎずしなやかな印象です。シートも上出来。やっぱり、乗り心地はラテン車が一番です。ペダルのポジションは若干狭さを感じますが、こんなもんでしょう。

インジケーターのレイアウトはABARTH グランデプントにそっくり。



試乗を終えて、店内で改めてビアンコスピノ ホワイトのMiToを眺めさせていただきました。フロントノーズに向けたラインは写真で見るよりボリューム感がありました。

リアの膨らみもイタリアンデザインらしく美しい。「スタイリングは好み」でも「もっと刺激が欲しいかも」のバランスで悩みますね。やっぱり、気になるのがABARTHの2車種との比較。
すぐに買い替えるつもりはないですが!


アルファロメオ新宿パークさん。有り難うございましたm(_ _)m


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モダン・アルファロメオに乗って強く感じたことは「賢くなった!」です。アルファロメオが電子制御を積極的に使ってくると「壊れるんじゃないか!」と思ってしまうのは、155の電気系で苦労させていただいた印象が強いからでしょうかね。まぁ国産車とは違いますから、多少の不具合はあるかもしれませんが、クリティカルなトラブルはほとんど無いのでしょうね。標準価格(285万円)には3年サポート、定期メンテナンスフィーもインクルードされているとのことなので、初めてのイタ車でも安心出来ると思います。

僕が感じた「賢さ」は電子制御によるものですが、Audi TTを試乗させていただいた時のような、インテリジェントにサポートされているような感じとは異なり、「お前に任すから、好きにやんな」的なラテンなノリを感じとれます。単純に介入が少ないだけなのかは良くわかりませんが、ダイレクト感を求める僕としては、この辺の味付けは許容範囲です。(但しダイナミックモードに入れっぱなしでしょうけど!)


MiToには、ABARTH GrandePunt、ABARTH 500と同じ、FIATのFire系1.4Litterエンジン+IHI製ターボ加給を積んでいます。ABARTHは残念ながら試乗車を用意されていないので、今回の試乗で確かめたかったのは、このエンジンのフィーリングでした。
都庁前のストレートで踏み込んでみましたが、必要十分+αといった感じでした。「刺激される加速感」とかイメージを超えるものは無かったので、欲を言えば、もうちょっとパワフル感が欲しいかな。1.6、1.8とか積んだらビンゴだと思います。都内の道を1〜2km程度走っただけでは何ともいませんが、峠道とかを走ったらまた印象がかわるのかもしれません。
僕が鈍いのかもしれませんが、ターボ車である感じはほとんどしませんでした。それ程マイルドに仕上げられています。


ボディカラーは意外にもホワイトがカッコいい。もし購入するとしたら、僕が一番好きなカラーパターン、ホワイトボディにタンレザーですね。


次のMiToはATが導入されるようですが、これはセレスピードではなくツインクラッチVWのDSG?)になるかもとのこと。う〜ん。DSG導入されたら、純粋なMTはなくなってしまうのかしら?!先日ジュネーブモーターショーで発表されたMiTo GTA(こちらは1.8Litter?)も気になるし・・・


暫しこのクルマが気になる存在になりそうです。



【関連記事】
アバルト グランデプント:http://d.hatena.ne.jp/HappyPrince/20090221/
アバルト 500:http://d.hatena.ne.jp/HappyPrince/20090418/