「ウィリアム・エグルストン:パリ〜京都」@原美術館
連休最終日は10年ぶりに原美術館に行ってきました。
現在、原美術館ではアメリカの写真家 ウィリアム・エグルストンのパリ〜京都展が開催されています。意外にもエグルストンの個展は日本では初とのこと。(2010年6月5日から8月22日まで)
写真の世界でアート作品はモノクロが常識であった1970年代にカラーで作品を撮る人達が現れます。これが所謂「ニューカラー」というムーブメント。このムーブメントのきっかけになったのが、1976年ニューヨーク近代美術館で開催されたエグルストンの写真展。当時の館長ジョン・カシャフスキーの支援で催されたこの写真展は、美術館では初のカラー写真展だったそうです。
写真家ホンマタカシさんによると、ニューカラーの特徴は、アンリ・カルティエ=ブレッソンやロバート・キャパなどが追い続けた「決定的瞬間」を捉えるものから、「客観的に世界を切り取る」という視点で撮影された写真を指すそうです。
詳しくは「たのしい写真-よい子のための写真教室 ホンマ タカシ著」にて
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決定的瞬間は素人でも写真の意味やメッセージを理解出来ますが、このニューカラーと言われる写真は、日常ありふれた風景を客観的に切り取っているので、素人から見ると「で、なに?」という気持ちになってしまうのです。個展のタイトル「パリ〜京都」といっても、パリや京都らしいものは何一つ写っていません。(あえて言えばパリの写真に写っていたルノー5、プジョー205くらい?!)
もちろん、僕ごときが捉えられる視点、構図、色味ではないので、作品のパワーを感じ取ることはできるのですが、そこに込められた作家の想いやメッセージを読み解くのが非常に難しいのです。ある意味そういった視点で見ていることが間違いなのかもしれませんけど。
う〜ん。写真の世界は奥深い・・・と思ってしまった展覧会でした。
【関連リンク】
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html
フクヘン。
http://fukuhen.lammfromm.jp/?p=5913
ART iT
http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/46sLvDXgHutOmrJSlx9q
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その後、銀座に移動しバーニーズニューヨークのセールでT-Shirtを数枚購入し帰宅。
夕食後近くの映画館で「借りぐらしのアリエッティ」を見てきました。
アリエッティはテーマ、モチーフは面白かったですが、もう少しストーリーに奥行きがあると良かったです。それにしても、あの世界感をリアリティあるアニメーション仕立て上げてしまうスタジオジブリのイマジネーションはさすがです。
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といった感じで、連休最終日はちょっぴりアートな1日でした。