村上春樹 意味がなければスイングはない
僕がヒットチャートとは別の方向から音楽を聴き始めたのは高校生の頃。ちょうどその頃読んでいた小説が「ダンス・ダンス・ダンス」。僕の音楽聴き方や嗜好に村上氏の影響が多少なりともあるのは否めない。(ダンス・ダンス・ダンスの中で当時流行っていたヒューマンリーグやジェネシスのバンド名をけちょんけちょん?!に書いてあったなぁ。ジェネシス大好きだったのに!)
本屋さんでたまたまこの本を手に取り、ぱらぱらめくってたら「スガシカオ」のチャプターがある。村上氏は基本的にいわゆるJ-POPを聴くタイプではないのは知っていたし、その理由も感覚的に分かっているつもりなので、スガシカオのチャプターがあることに意外と思うの半分、なるほどねと思うの半分な気持ちだった。
自分で言うのもなんだが、僕が「ちゃんと聴いている」日本人のアーティストって「山下達郎」「オリジナル・ラブ」「スガシカオ」くらいなのだが、特にスガシカオの場合は歌詞が異様に心を打つ。聴くたびに何でだろうと思っていたのだが、その答えが見つからないでいたので、村上春樹なら答えを出してくれるかもしれない、と思って読んでみることにした。
一文を引用しただけでは伝わらないけど、スガシカオのリリックを『漠とした「カタストロフ憧憬」』と表現しているあたりは「納得納得」といった感じ。
もうちょっとシカオちゃんのCDを聴き込んでみよっと。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: 単行本
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