「エスクァイア休刊号」「新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に」「1Q84」

狂ったように雑誌を買いあさっていた時期もありましたが、ここ数年、雑誌そのものを手に取る機会が減っていたように思います。
ふと、数日前に発売されたエスクァイア7月号「21世紀、カルチャーマップ 未来に伝えたい100のこと。」を手に取ってみると本号で休刊とのこと。購読していたわけではないですが、こういう雑誌がなくなってしまうのは残念です。最終号のタグラインには「Stay hungry,Stay foolish」まだ途中ですが、なかなか読み応えあります。

Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 07月号 [雑誌]

Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 07月号 [雑誌]

情報ソースが紙媒体からWebにシフトしたとか言われますが、確かにそういった側面はあるものの、雑誌には今の雰囲気をクールに切り取り、エッセンスを抽出して読者に届けてくれるという役割がまだ残っているように思います。
これからどうなっていくかは分かりませんが、Webという媒体は、即時性であったり、個人が発信できたり、その時感心があることを調べるのには向いていると思うのですが、ある意味、未整理で有象無象の世界。雑誌のような制限された紙面の中に情報を凝縮し提供するメディアの役割はまだ終わっていないと思います。ただ、やっぱり特集や記事=コンテンツ、表紙やレイアウトのデザイン性などが読者の一歩先を行き、新たなる発見・気づきを与えてくれないと見捨てられてしまうのかもしれません。
ここ数年、雑誌を買わなくなった理由は、このバリューを感じとれる雑誌が減ったからなのかも。
(そういった意味では最近のブルータスは面白い!)


先日読了した小林弘人さんの「新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に」は久しぶりに読み応えのある本でした。これからのコンテンツデリバリーのあり方、メディアの行方など、まさに一歩先を感じさせてくれる一冊。
小林弘人さんが編集長をされていたWired日本語版は毎号毎号刺激的でした。

新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に

新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に


ついでに。今日帰宅時に本屋さんに立ち寄り、村上春樹さんの新刊「1Q84」を購入。海辺のカフカ以来の長編なんですね。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2