関東近郊 ホタルを探して右往左往@足尾銅山〜群馬県桐生市菱町 黒川地区(Cafe PolePoleさん付近)

ロードスター 足尾銅山


今週末もホタルを探しに関東エリアをうろうろ。天気予報によると明日は雨なので今日しかない!しかも曇りで、比較的暖かく、三日月で月明かりも少ないとホタル出現の条件を満たしています。

昨夜から神奈川エリアにするか群馬エリアにするかで悩んでいましたが、足尾銅山にも行きたかったので群馬に決定。この時期だとちょっと早すぎる感もありますがダメモトで出発。


11:20 出発&給油 310.7km/28.08L 11km/L ¥179/L(ちょっと最近燃費わるいなぁ・・・。乗り方のせい?)

今日は程よく暖かく、日差しも強くないのでオープンカー日和です。屋根を開けたまま関越自動車道へ。

11:50 関越練馬IC通過。この時間帯って走っているクルマのスピードがバラバラで走りにくいわ。
12:30 関越高崎ICを降りて、R50を東へ(水戸、足利、桐生方面)20kmほど走り、測道にそれて県道344へ。絹織物で栄えた街並みには桐生明治館など所々に歴史的な建物があります。さて、そろそろお昼です。桐生といえば「うどん」。


13:40 蕎麦蔵 桃太郎さん到着。150年前の蔵を改装したお蕎麦屋さんですが、桐生だからということか、うどんも扱っております。お店の中はモダンなテイスト。注文したのは「鴨つけうどん」¥1,000(鴨を食べるにはシーズンオフですが・・・)つややかな上州うどんが重ねで2枚。コシは弱いですが食感とのどごしが良いですね。お汁は甘辛めですが、鴨+ネギの香りと、つるつるの麺が絡み合い美味しいです。

蕎麦蔵 桃太郎
群馬県桐生市本町4-338
0277-22-4247
11:00〜20:30 火曜日定休


14:10 桐生市を出発し渡良瀬川に沿ってR122を日光方面に向かいます。市内より若干気温が下がり空気が澄んでいます。渓谷に入ってからは適度なアールのコーナーが続くので、流すのが気持ちよい道なのですが、日光へ抜ける道であるからか、トラックなども多く、しかも追い越し禁止、登坂車線がない為、バックマーカーに捕まると終わりです。今日は行きも帰りもトラックに阻まれてしまいました。。。


15:20 てれてれと小一時間ほど山道を進むと赤い橋が左手に見えてきます。この辺が足尾の街。R122を左折し橋を渡った先が足尾銅山観光の入り口となります。足尾銅山については、小学生の時に田中正造の公害反対運動を教科書で読んで以来記憶に残っていたので、この地を訪れるのは感慨深いものがありました。


足尾銅山は江戸時代に発見され、明治時代に古河財の創設者 古河 市兵衛の手に移ってから日本一の銅山に発展するものの、精錬時に排出される亜硫酸ガスで酸性雨が降り、周囲の山々は禿げ山とななってしまいます。また田中正造鉱毒事件を告発して以来、公害が社会問題となっていきますが、反対運動家、農民や被害者、企業、政府の思惑などが複雑に絡まりあいながらも操業は続いていきました。産出量も減少し始め1973年に閉山するまで約400年間もの間採掘は続き、坑道の総延長距離は1,200kmにもおよぶそうです。


さっそく入坑券(¥800)を購入。先月の四国ツーリングで行った別子銅山同様、通洞坑までトロッコ電車で向かいます。往時の坑夫さんたちもこんな感じで銅山に入っていったのでしょうね。坑道入り口までは5分もかからないくらいで到着。水が滴る坑道の中を進んでいくと、時代を追ってどのように採掘が行われていたか、当時の様子をからくり人形が再現していて、どことなく寂れた遊園地のような感じがします。(この辺の見せ方って難しいですね・・・)坑道を抜けると、資料室があり、ムービー、銅山全景のジオラマ、鉱石などが見れます。外に出ると当時のトロッコが展示されてあり、その先に精錬から寛永通宝(1文銭)が作られるまでのジオラマを展示した資料館があります。この足尾で作られた寛永通宝は足字銭と呼ばれていたそうです。






この施設には公害のことはほとんど触れられておらず、もうちょっとその辺の相関関係がイメージできるようにした方が良いのではないかと思いました。(企業の思惑と、立証しきれない問題もあったりするのでしょうが・・・)


出口を出ると右手に通洞鉱山神社があります。ふと目をやると、なにやら変わった狛犬さんがいました。かわいい!


足尾銅山観光:http://www15.ocn.ne.jp/~ashiokan/doukan/doukan.htm
入抗料 ¥800
栃木県日光市足尾町通洞 9-2
0288-93-3240
9:00〜16:30(年中無休)


16:15 足尾銅山観光を出発。交差点を右折し製錬所跡地に向かいます。途中、わたらせ渓谷鉄道の「通洞駅」に立寄ました。おそらく銅でできたモニュメントと可愛らしい駅舎のコントラストが素敵です。


さらに先に進むと「古川機械 金属株式会社 足尾事業所 技術課と書かれた看板がある建物を発見。まだ使われているのかしら?その先に進むと、当時の貨物線(JR足尾線かな?)の引き込み線と思われる踏切を通過。


さらに先に進むと渡良瀬川越しに巨大な廃墟と化した製錬所が見えて来ます。一部の施設はまだ稼働しているのか人の気配を感じます。錆びた巨大なタンク、コンクリート製の煙突、鉄骨のみ残った施設。かなり不気味な雰囲気が漂います。



16:35 銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)に到着。あまり時間がなかったので上から風景を眺めます。植樹を進めているそうなので、予想していたよりも荒涼とした雰囲気ではなかったですが、往時は製錬所から排出された亜硫酸ガスで禿げ山となっていたのでしょう。


17:10 そろそろ戻らないとホタルが見れなくなってしまいます!ということで足尾出発。帰りもトラックに捕まりR122を不完全燃焼のまま下山。夕飯をどこで食べようか携帯で調べていたら無農薬野菜を使ったイタリアンを発見。桐生市の動物園・遊園地脇の住宅街にたたずむモダンなロッジ様の建物です。

18:25 フォレスト工房 チキチキさん到着。トマトのパスタ、野菜のリゾット、鶏肉のガーリック、デザートにカボチャのプリンをいただきました。野菜は有機栽培されたものにこだわっており、素材の味が生きていて美味しかったです。こういったレストランが地元にあるというのは良いですね。お店を出るときに「ホタルを見に来たのだけど」と言うと、店主さんが丁寧に行き方を教えていただきました。有り難うございました。

フォレスト工房 チキチキ
群馬県桐生市宮本町4-8-35
12:00〜22:00 月曜定休
0277-47-5500
食べログhttp://r.tabelog.com/gunma/rstdtl/10001090/


20:15 ちょっと迷いながらも泉龍院をターゲットに黒川上流に着きましたが、残念ながらホタルの姿は見えませんでした。早すぎたか・・・と思っていたら、地元の方が「下流の弁天橋で結構飛んでいたよ」と教えていただき、早速移動。橋の脇にクルマを停めて細い道を辿っていくと、お〜30匹くらいのホタルがゆっくり明滅していました。良かった〜。



小道の左手に2階建ての大きな建物がありパーティしているようでした。建物に近づくと「カフェ ポレポレ」という小さな看板が出ています。素敵なカフェだなと思いながらホタルを眺めていると、2Fから伯父さんが「こっちに上がってみなよ!」と声をかけてくれたので、遠慮なく階段を上ると、川全体が見渡せて素敵な光景でした。しばらく眺めていたら「お茶でも飲んでいきなよ」と店内に入れていただいちゃいました。お店の入り口にはラグビーのユニフォームが飾られていて、なんでだろう?と思っていたら、SANYOラグビー部の霜村誠一選手とご家族がやられているお店でした。どうやらラグビーのお仲間が集まって貸し切りパーティーされていたようで、普段はこの時間営業していないのだとか。「遠慮なく飲んでいって!』とのお言葉に甘え、コーヒーとデザートまでいただいてしまいました。あとで知ったのですが、霜村さんって日本代表にもなられた方なんですね!すっごく気さくで素敵なナイスガイでした!お父様はじめ、霜村さん、ご家族の方、本当に有り難うございました!お土産にいただいたお母様特性梅干し早速いただきました。美味しかったです!



CAFE PolePole(ポレポレ)
群馬県桐生市菱町3-2041-1
0277-22-7655
11:30〜17:00 日・月定休
※17:00以降は予約制 当日OK


21:30 長いするのも悪いのでそろそろ出発。ホタル ⇒ 黒川下流の場所を教えていただいた伯父さん ⇒ 霜村ファミリー と不思議な繋がりの夜でした。


22:45 さぁ〜て夜も更けて来たし、ちょっと疲れ気味なので、温泉に浸かっていこうと「湯楽の里 伊勢崎店」さんに行ってみることに。ここのお湯は「招美の湯」と命名された、ナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉でPhが高めでいわゆるお肌ツルツル系のお湯でした。しかも源泉の温度は47.4度と高め。お風呂は露天のみ源泉掛け流しとなっていました。茶褐色のお湯はかなり濃厚で、源泉から上がりしばらく放っておくと肌に成分がまとわりついているのが分かる程でした。この手の温泉でこれだけ濃度の濃いお湯を楽しめるのは良いですね〜。気に入りました。

湯楽の里 伊勢崎店:http://www.yuranosato.com/tenpo/isezaki.html

群馬県伊勢崎市韮塚町1191-1
0270-22-2641
午前9時〜深夜1時 (最終受付 深夜0時30分)
平日 ¥600/土日祝 ¥:800


0:10 伊勢崎を出発。R462をまっすぐ進み、関越自動車道へ。

0:30 関越 本庄児玉IC
1:00 関越 練馬IC


1:15 帰宅


本日の走行距離:23,398km→23,764km 376km