フォルクスワーゲン ゴルフ GTI 試乗

VW Golf GTI


昨日、今日と雨が続き、ホタルスポット探しは暫しお休み。今日は朝からふったりやんだりなので、外出するかで悩みましたが、少しは気分転換に出かけようと思いまたまた試乗へ。今日は以前から目を付けていた5代目「フォルクスワーゲン ゴルフ」がターゲット。フォルクスワーゲンに乗るのは、数年前に、知り合いから譲っていただいたVW Ventに乗っていた時以来です。今回の試乗の目的は「もしも2シータに乗れなくなったら、何に乗ろう?!」というのがベースですが、むしろ先日試乗した、Audi A3との差がどれくらいあるのかを体感するのがメイン。


そんな買うか買わないか分からない客をお迎えいただいたのは「DUO東京練馬」さん。広いショールームにはPolo、Jetta、Eos、Touareg、そして、お目当てのGolfはGTと先日発売開始された低燃費車Trendlineが展示されていました。試乗車はGTIがあるということなので、早速試乗させていただくことに。


用意されていたのはホワイトのGolf GTI。「走り」を感じさせる、フロントグリルの赤いライン、赤く塗装されたキャリパーとのバランスを考えると、この車体色とのコンビネーションが一番かっこいいなぁ。外装の写真を撮らせていただいた後、早速室内に乗り込みます。ファブリックシートはチェック柄がデフォルト設定されているそうで、良い意味で一昔前の「走り重視グレード」(Peugeot 205 GTiとか)のクルマっぽい印象を受けました。シートポジションのアジャストは手動で行います。最近のクルマは電子制御しますが、余分なモーターの重量とか故障を考えると手動の方が絶対良い!好感が持てます。インテリアの仕様は、グレード共通箇所が多いですが、このGTIはシフトノブ、ステアリングなどがスポーティーな仕上げになっています。このステアリング非常に握りやすく良いですね。



一通り、エクステリア、インテリアを観察し、ドライブレンジに移してスタート。ステアリングは軽目です。個人的に、軽いのは好きではないので、ギリギリ許容範囲といった感じです。ただ、高速域に入るとアシストが効いて重くなるそうなので問題は無いかと。(この電子制御されたステアリングフィールってあまり好きじゃないですけど)サスペンションは比較的固目てロードインフォメーションをビシビシ伝えてくれる印象を受けました。最初は気になったゴツゴツ感も走り出してしまえばさほど気になりません。


広めの道に出てフル加速。3,000rmp過ぎで小気味良くシフトアップしていく感じは気持ちよいですね。アクセルペダルも適度に重くてフィーリングに合います。ブレーキのフィーリングもドイツ車らしくかっちりしてますね。途中DSGのマニュアルモードに切り替えますが、相変わらずシフトUP/DOWNのタイミングが掴めず、減速する時はオーバーレブ気味になって、電子制御されてしまいました・・・残念ながら高速で走れるエリアがなかったので、どれくらいパワフルかは何とも言えませんが、街乗りレベルと低速〜中速域のトルクは十分あり、かつターボラグも全くと言って良い程感じません。必要十分なパワーを持っている印象は受けました。



Audi A3との違いは?というと、エレクトリックデバイスに制御されたインテリジェントなAudiに対して、Golf GITの方がダイレクト感が強い印象を受けました。デザイン/インテリアも洗練度を上げることに注力しているAudiに対して、VWはオーソドックスな印象です。価格差云々を置いて考えても、A3とGolf GTIだったら後者の方が好みかも。スタイリングで唯一気に入らないのが、リアのおまんじゅうのようなフォルムですかね。フロントデザインは、GTとの差別化をはかっていますが、リアビューは他のグレードとほとんど同じなので、ディフューザーとか着けたりして「走り」を強調すれば良いのにと思いました。

大衆車として必要なキャビン、荷室空間、取り回しの良さなどに加えて、走ることの楽しさを味わえるクルマとしては非常に良くできているなぁと感心しました。さすがGolf。おまけにDSGというおもちゃ(!?)も着いています。ちなみに、販売されるMT/DSGの比率はGTI/R32でも、MTをチョイスする人は数十台に1台程度だとか。(でもちゃんとMTラインを残している辺りが素晴らしいです)

ここ最近試乗したホットハッチ中で、走りを感じさせてくれると言った視点では、BMW 1シリーズに次ぐ楽しさがありました。「GIT is Back.」こういったクルマがあることは幸せですね!


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