日本のスピリチュアルエリア 紀伊半島をドライブ 3日目 潮岬灯台〜南紀白浜 崎の湯・南方熊楠記念館〜中辺路〜奈良 明日香村〜津

ロードスター 熊野 中辺路


昨日沈んだ太陽が反対側から昇って来ます。キャンプをしていると、布一枚で外に通じているので、雨、風、明かり、そういった自然の動きがダイレクトに伝わって来ます。朝陽がのぼってくると、日差しとともに室内の気温がグングン上がって来ます。5:30には目が覚めています。自然のリズムに合わせて生活できるのって素敵です。

ジッパーを開けて外に出ると、すでに太陽は高く昇っていました。まるで夕陽のように陰が伸びています。普段だとこんなに早く起きないので、あまり見ることのない光景です。



7:00 潮岬のキャンプ場を出発し、すぐ先にある日本最古の灯台「潮岬灯台」を見に行きます。


8:30 R42を海岸線に進み、南紀白浜に到着。ここには有馬、道後とならぶ日本最古の湯として知られる白浜温泉の「崎の湯」さんへ。この温泉は日本書紀万葉集などに記録が残る程古くからある温泉だとか。紀伊半島って奥深いですね。朝早かった為か10台程ある駐車場は数台余裕がありました。

入り口で¥300支払い中へ。簡単な脱衣所があるだけなので貴重品は受付脇のロッカーに預けた方がよさそう。洗い場はなくかけ湯をして入湯。硫黄の香りが漂い、源泉近くは熱め。大潮だった為か海岸よりの浴槽は立ち入り禁止でしたが、奥の湯船に浸かって暫くしたら、やおらスタッフの方がやって来てチェーンを外してくれました。やった!待望の海水と温泉が混じる湯船へ。脚を入れると「おっ、ぬるい」温水プールのような感じで何時間でも入っていられそうです。眼前の岩場にはじける波を見ながら暫しボケーッとします。男湯は少し先にある海中展望塔から丸見えですね・・・


気がついたらいっぱいいたガキんちょ軍団はいなくなり、温泉独り占めでした。早速カメラを取り出しパシャ。


9:15 さっぱりして出発。白浜海岸方面へ、夏休み初日の連休ということもあり白浜のビーチはテントやパラソルでいっぱい。横目で砂浜を見ながら田辺へ向かいます。

9:30 学生時代に南紀にツーリングに来たのは中沢新一さんの「森のバロック」を読んで南方熊楠という存在をしり、感銘を受けたからでした。当時も訪れた「南方熊楠記念館」に再来訪。ここは南紀に来たら外せないスポットです。熱帯の植物のトンネルを抜けると、当時と全く変わらないモダンな建物が見えて来ます。


早速入館料¥400を支払い2Fの資料館へ。こじんまりしている資料館ながら内容は深く、熊楠の足跡が辿れます。熊楠って、とんでもない知識量がありながらアカデミックよりではないんですよね。分野を限定せず、自分の興味を追求し、知識をどのように活かすかを考えていた結果、熊楠ワールドを築き上げてしまったといった、不思議なおっちゃんって感じがします。

http://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/

10:30 出発

田辺市役所近くのGSで給油。ここら辺は価格が安い!ハイオクLitter ¥175也。昨日も一般道で6速 2000rpm苦前後で流していたので燃費が良い。(348.8km/29.1Litter = 11.9km/Litter)


11:00 続いて南方熊楠顕彰館へ。ここは南方熊楠が田辺時代に住んでいた敷地内に生活していた家と熊楠の蔵書を収めた資料館で構成された施設です。(平成18年5月14日オープン)以前来た時はまだ公開されていなかった熊楠の実家を見ることが出来る為是非来たかったところ。この施設は土蔵に収蔵されていた蔵書などを整理し、新設された美しくモダンな顕彰館に移して熊楠の研究と活用を目的に建てられたそうです。様々な企画、講座などが開かれているようで精力的に活動されているみたいですね。近くに住んでいたら楽しめそう。熊楠がふんどしいっちょうで研究したという書斎の前のベンチに座りながら、熊楠のパワーを感じていました。




http://www.minakata.org/

11:30 出発

熊楠パワーを感じながら、R311に向かい、中辺路を目指します。

12:30 熊野古道 道の駅

熊野らしい風景になって来たところで「道の駅」で情報収集。中辺路付近の熊野古道スポットから、野中の湧水、とがの木茶屋さんを巡ることにします。ちょうどお昼だったので梅うどんとご飯をいただきます。梅が練り込まれたうどんは薄らとピンクがかっていて梅の香りがします。

http://www.kkr.mlit.go.jp/road/michi_no_eki/contents/eki/w07_kumanokodonakahechi/index.html

12:50 出発

道の駅でNPOの方が教えてくれた、ルートで「野中の湧水」「熊野古道」へ。
13:00 細い道をぐるりと登り、野中の清水に到着。ここは、熊野古道を歩いた人が、わざわざ道を外れてのどを潤したという湧水。ちょっと先の駐車スペースにロードスターを停めさせていただき、暫し休息。名水百選にも選ばれている水は甘みがあり美味しいです。今日はほんと暑いのでこういったところがあるとホッとします。当時の人の気持ちが少しわかります。


13:20 来た道をちょっと戻りもう一段上の道に入ると、ここが熊野古道。 ちょうど野中の清水の真上に、一本杉、くまの木茶屋があります。この茶屋は昭文社 ツーリングマップル 関西 2007年度版の表紙にもなっているところです。

クルマがギリギリ1台通れる熊野古道を進みR311に戻ります。

14:00 本宮に行く前に、川からお湯が湧くという熊野川(の支流?)「川湯温泉」へ。元気よく川で遊ぶ子供たち、家族連れで賑わっています。ちょっと時間が押し気味だったので、今回はスルーすることにしました。

14:20 ついに熊野三社最後の「熊野本宮」到着。ここは那智、速玉、本宮、天照さんが祀られている、全国の熊野神社総本山。うだるような暑さの中長い階段を汗だくになりながらのぼると「甦る日本の心! 大地・人への感謝」「人生の出発(たびだち)の日」と書かれた幕が目に入って来ます。門をくぐった奥に3つのお社があり、向かって正面、左、右の順番でお参りします。これで「熊野牛王宝印」3種揃いました!ご利益がありますように!

帰りに参道口にある茶店で、この夏初のかき氷をいただきました。ふぅ。

15:30 出発

さぁこれで熊野巡りも終了。R168を十津川に沿って北上し奈良を目指します。頑張ってひた走れば翌朝には東京に戻れる距離ですが(普通はやらないでしょうが!)今日は行けるところまで走って、明日とろとろ帰ることにしました。

16:10 想像通り1車線〜1.5車線の道が渓谷沿いに続きます。日本てこういう道多いですね。こんな道ばっかりは知っているので、ロードスターより大きいクルマには乗れないですわ!途中、十津川 道の駅で休憩。

http://www.kkr.mlit.go.jp/road/michi_no_eki/contents/eki/n07_totukawagou/index.html

17:10 R168をさらに先に進み1時間。こんどは道の駅・吉野路 大塔で休憩。ここは天文台プラネタリウムが併設された変わった道の駅でした。
17:30 出発


18:35 R168→県道20号→R169と進み、奈良 明日香村 石舞台に到着。

残念ながら既に閉館時間だったので、裏の丘に登って眺めました。ちょうど夕陽が沈む直前。オレンジ色の逆光に浮かぶ巨石。この周辺が日本という国家が誕生したエリアなのかぁと思いながら沈んでいく陽を眺めていました。

http://www.asuka-park.go.jp/map/isibutai.html

19:00 出発

20:10 ちょうど奈良の古寺がライトアップされているらしいので、猿沢池から興福寺五重塔を眺めます。

http://nara-kankou.or.jp/campaign/campaign/

21:25 奈良 出発

23:35 津到着。今日はビジネスホテルに泊。


本日の走行距離:25,511km→25,890km 379km